美味しい「京都西山」の天然水、でも地元は川の水を飲む?
2004/05/16
あるTV-CMで、「おいしい天然水…」として「京都西山」の水を使っていると紹介されている商品があるのを知って、おやおやと思いました。私の地元は京都の乙訓地域と言って、京都西山の南側に位置します。酒造会社のサントリーがウイスキーの蒸留所を持っているのも、乙訓郡大山崎町で、京都盆地から乙訓地域にかけてたっぷりと蓄えられている地下水を使ってウイスキーを作っていて、「山崎」という商品もあるくらいです。京都盆地に匹敵するほどの地下水脈があるそうで、私の住む向日市も3・4年前まではこの地下水を上水道として使っていて、冬温かく、夏冷たい、美味しい水道水を飲んでいました。それが降ってわいたように、地下水枯渇の恐れ(科学的根拠はない)を理由に「水道水の安定的供給をはかるため」として京都府営水道との統合(桂川の水を上流で汲み上げわざわざパイプを引いて山の上のタンクに運び、地下水とブレンドするというもの)が強引に決定され(地元では大きな反対運動が繰り広げられましたが…)、現在不味い、高い水道に変わっています。多市町から転居されてこられた方が「この水道メーター壊れとる!」と言われるのももっともなほど突出した高額公共水道と化しました。地下水枯渇に根拠がないのは、地元の電気関係などのメーカーや商業施設では独自に井戸を掘り、低価格で地下水を利用していることからもわかります。そこへもってきて、「西山の天然水」ですから、笑えます。無理と矛盾のある施策は、いつかは思わぬところから暴露されるのですね。行政当局はどんな説明責任ができるのでしょうか。これまで被った高い水道代を返して欲しい! 美味しい地下水を返せ! 地元住民の声です。
政府・与党とマスコミが一体となった人質バッシングは情報操作
「自作自演説」が警察筋から流されました。「自己責任論」は政府官邸とマスコミから流されました。そして御用マスコミがこぞって誇張して書き立て、人格攻撃とも言えるバッシングが行われました。これらの本格的なだましのテクニックに乗せられて、少なくない人々が「自己責任論」を是とするバッシングに加わってしまったことが残念でなりません。人質事件ではっきりしたのは、日本には「お上」が存在し、それに刃向かうものを政府は切り捨てるということ、「弱者」に対してうっぷんのはけ口とするかのように匿名でものすごい攻撃が行われるほど社会が病んでいること、小泉内閣によって自衛隊派兵の国民的認知を高めてしまったこと、小泉政権のメディア戦略に多くのマスコミが屈し御用化したこと、そしてイラク問題で日本政府は何も貢献できないばかりかNGOらの実態ある支援活動を危険に陥れたことなどでしょう。そして今、「自己責任」は、当の小泉首相を含む年金未納・未加入政治家センセイ達自身が問われる事態となっています。この大混乱の中、年金改悪法は年金未納者たちによって立案され論議され3党合意とかで強行可決されました。繕いようのないほど乱れた国会、この夏の参議院選挙ほど、国会正常化に向かわせる契機とするべく、冷静で積極的な有権者の判断が求められている選挙はないと思います。