中学校長、「記念にもらう」と女生徒の髪切る?
2004/09/20
所は埼玉県鳩ヶ谷市内の市立中学校。校長が3年生の女子生徒(15)に対し、「短い方がいい」などと言いながら髪の毛十数本を約10センチ切っていたことが19日、わかりました。校長は事実を認め、「悪ふざけで、校長として慢心があった」と謝罪しているそうです。
この校長は16日午後4時ごろ、放課後の校内見回りの際、校舎外に並んで座っていた3年生の女子生徒数人のうち1人に後ろから近づき、しゃがんで両肩に手を置きました。さらに、別の生徒が持っていたはさみで女子生徒の髪を切り、「記念にもらっておく」と言って切った髪を持ち去ったといいます。女子生徒は、泣きながら担任に報告。「後ろから抱きつかれ、ほおを寄せられた」と訴えているそうです。
「慢心」とはおごり高ぶる心、これがどうして、女子生徒に抱きつきほおを寄せ髪を切る行為につながるのでしょうか? 「記念にもらっておく」として持ち去られた髪、これって「ロリコン趣味?」と思われても仕方のない行為です。そもそも、他人に抱きついて髪を切る行為は人権侵害です。この「慢心」、教育委員会はどう処理するのでしょうか。
小学校女性教諭が差別発言繰り返し、懲戒免職。
勤務する公立小学校で児童の人権を侵害する差別発言などを繰り返したとして、徳島県教委は14日、この女性教諭(32)を13日付で懲戒免職処分としたと発表しました。教諭を監督する同校の校長(55)も戒告処分となっています。
県教委によると、教諭は始業式前日の4月7日から15日にかけ、差別的な事柄を理由に、児童の保護者に対して「登校させないように」などと電話したり、同じ趣旨の手紙を児童あてに送ったりしていたそうです。県教委の事情聴取に対し、教諭は「仕事の割り振りで不満があり、学校を困らせたかった」と話しているといいます。
県教委は「差別によって児童が教育を受ける権利を否定しており、教育者として許されない」としています。
「仕事の割り振りで不満…」を子どもとその保護者にぶつける、「登校させないように」と電話するなど、教育現場にあってはならないことです。この教師を擁護するつもりはありませんが、教師の多忙の要因として公務分掌の多さがあります。また異動は一方的に決められ、担任するクラスの決め方も学校によってまちまち、事務仕事が増える中で子どもたちと関わる時間が、授業の準備をする時間がなくなっているのは事実です。今回、監督責任を問われ学校長が処分を受けたことは、学校における管理のあり方を考える上で注目できます。