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        次男のこと。
        2002/05/09
        自殺した長男より6歳年下の次男は、小6の野球少年です。地元の「向陽オックス」というチームで打順1番、セカンドを守っています。この春休みの期間に京都で行われた全京都学童野球選手権春期大会では見事優勝。真っ黒に日焼けし、やりたい野球に打ち込んでいます。
        心配なのは、この次男が、長男の事件をどのように受け止めているか、どう心の中で整理しようとしているか、その悲しみを乗り越えられているかです。
        最近の作文で家族について書くようにテーマが与えられました。次男はその作文の中で「家族は3人であと犬が一匹……」と、長男の存在に触れませんでした。どうしても気になったので、かかりつけの神経科の医師に相談すると、「自己防衛のためにまず行うのが『否認』です。心から避けられるはずがない悲しみを『否認』しながら自己を確立しているのでしょう。必要以上に悲しみに触れない方がいいでしょう」とアドバイスされました。とても納得し、相談したことを良かったと思います。
        これからの人生で、兄のことに触れないで過ごすことはできません。事実に自分なりに対応できるよう、ゆっくり、ゆったりと育ってくれればと願います。
        来年は中学進学。どんな選択になるのか……。