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        子どもの頃のことですが…(8)海水浴場へ自転車で6km
        2006/12/03
         物心ついた頃には、村の浜の干拓が進んでいて、当初は田んぼで稲作をしていました。小学校に入る頃にはさらに埋め立てられ、目の前に工業地帯が広がっていきました。ですから、海岸にあった村なのに、その浜辺で泳ぐことはできませんでした。
         私の村は、小学校区の西の端でしたが、反対側の東の端に向かうと海水浴場がありました。といっても、自然の浜がある、というだけのものでしたが…。
         夏休み、小学校のプールのある日はプールへ。プールのない日は(もちろん毎日ではありませんが)、小学校近くに家がある友だちを誘って、自転車で6kmあまりかけて、1つ山を越えて、その海水浴場へ泳ぎに行っていました。海水パンツの上にズボンをはいて、持ち物は水中メガネくらいでした。
         自然のままで、ほとんど手が入っていませんでしたから、海底には岩が散在し、牡蠣ガラなどでよく足の裏を切ったものです。時折、魚が足に触れて行ったりもしました。
         浜に1軒だけお店がありました。帰りにはアイスクリームを1つだけ買って食べ、店のおばさんにお願いして水道を借りて、身体についた海水を水で洗い流させてもらっていました。
         この海岸は、今では砂浜らしき形状こそ残っていますが、コンクリートで護岸整備され、とても「泳ごう」という気にはなれないところとなっています。あのお店もありません。浜の西隣に、小さな漁港が残っているのが唯一の救いです。
         それにしても、どこへ行くにも自転車でしたね…。自転車で行くしかなかったというか。
         次回は「子どもの頃のことですが…(9)峠の開通」というタイトルで、私の回想を綴ってみたいと思います。
         では、この1週間の気になる記事です。

        生活保護費を引き下げへ(厚生労働省)

         厚生労働省は29日までに、生活保護費のうち、食費や光熱水費などの生活費に当たる生活扶助を見直し、全体として引き下げる方針を固めた。厚労省などの調査では、保護を受けていない低所得世帯の生活費より、生活扶助が上回っている保護世帯がある。このため、勤労意欲を減退させかねないなどとして、実態を反映させたい意向だ。
         同省は今後、08年度予算編成作業の中で、与党などとの折衝を進める。引き下げ幅などは、所得や家族構成などの世帯別モデルケースを詳細に検証しながら決めることになる。
         同省は、08年度予算で社会保障費の伸びを2200億円抑制することを求められている。診療報酬の薬価引き下げや政府管掌健康保険(政管健保)の国庫負担を健康保険組合などに肩代わりさせることなどで手当てする方針だが、それだけでは賄えず生活保護費も対象に加えたい考え。
         調査によると、収入が全世帯のうち下から1割に当たる低所得世帯では、夫婦と子供1人の勤労世帯では医療費などを除く生活費が14万8781円であるのに対し、生活扶助は15万408円と上回った。60歳以上の単身世帯でも、低所得の非保護世帯は生活費が6万2831円であるのに対し、生活扶助は7万1209円と高かった。
         このほか、生活扶助は単身世帯よりも4人以上の世帯に有利になっている傾向がある。また生活扶助は地方より都市部が高くなっているが、両地域間の消費格差が縮小していることも指摘されており、そうした観点からも見直しが図られる見通し。
        (nikkansports.com)2007年11月29日

        ●<生活保護>市民グループ「命守って」訴え 引き下げ方針
         ガソリンも食料品も上がっているこの時期に、なぜ--。厚生労働省の検討会が生活保護基準の引き下げを容認する報告を出した30日、東京都千代田区の同省前では、反対する市民グループなどが「私たちはぎりぎりのところで暮らしている。命を守って下さい」と訴えた。
         生活保護は、生活困窮者の日常生活を支える「最後のセーフティーネット」と言われる。その引き下げは受給者にとって死活問題。生活保護を巡っては、70歳以上を対象に一定額を上乗せする老齢加算が06年度に全廃され、段階的削減が続く母子家庭への加算も09年度に全廃されるなど、費用削減が続いている。
         この日、抗議活動をしたのは▽日雇い派遣労働者の労組▽生活保護受給者の支援グループ▽障害者団体などが連携した「反貧困ネットワーク」(代表・宇都宮健児弁護士)などのメンバー。
         老齢加算廃止の取り消しを国に求めて東京地裁に提訴した原告の1人、東京都調布市の八木明(めい)さん(81)は、バセドー病の長女(55)と暮らす。八木さんは「老齢加算の1万7930円が切られ、食費を切り詰めた。洋服はもう何年も買っていない。弱いところから切る国のやり方は許せない」。3児の母で入退院を繰り返しているという北海道小樽市の佐賀光江さん(41)は「長男を高校に行かせたい。母子加算が削られ、灯油も値上がりし苦しい。風呂を週2回に減らした。これ以上何を削ればいいのか」と話した。
         引き下げは子供の就学援助などの政策にも影響を与えかねない。ネットワークの湯浅誠事務局長は「生活保護を受けないで済む社会を作るべき国が、貧困層を圧迫しており断じて許せない」と批判した。同ネットは検討会に対抗し、当事者が参加した「生活扶助基準に関するもう一つの検討会」を12月7日に開催する予定。
        (毎日新聞)11月30日11時34分配信

        ●障害者雇用未達の納付金、中小企業も段階適用 厚労省案
         企業に法定雇用率(従業員に占める障害者の割合=1.8%)の達成を義務づける障害者雇用促進法の改正について、厚生労働省がまとめた意見書案が27日、明らかになった。雇用率が未達成の企業に課される納付金の支払い義務を、中小企業にも規模に応じて段階的に適用することを明記。厚労省は今後、まず従業員200人以上の企業に対象を広げ、徐々に100人以上の企業に拡大する方向で調整する。
         意見書案は28日の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)分科会に示され、年内をめどに正式決定。厚労省が改正案を来年の通常国会に提出する。
         法定雇用率の未達成企業には、不足1人につき月5万円を国に納付する義務があるが、現在は従業員300人以下の企業は対象外。意見書案は「経済的負担能力などを考慮し、当初は比較的規模の大きい中小企業から適用対象とすることが適当」とした。
         労働時間が週20時間以上30時間未満の短時間労働者は現在、雇用率に算入されていないが、0.5人に換算することが適当とした。だが、障害者の派遣労働者を派遣先の雇用率に算入することには反対意見が多く、「慎重に見極める必要がある」としている。
        (asahi.com)2007年11月28日

        ●「心と体の傷が癒えない」南京事件70年で生存者ら証言
         「あの時の心と体の傷は決して癒えません」。旧日本軍による南京の市民らに対する殺害や暴行、略奪などがあったとされる日中戦争中の「南京事件」から、今月で70年。大阪市中央区で1日、この事件の生存者2人の証言を聞く集会が開かれた。2人のうち、初来日した南京市の張秀紅(ツァンシュウホン)さん(81)は何度も言葉を詰まらせながら、当時の体験や胸中を語った。
         「11歳の時、日本兵が自宅に来ました。私を守ろうとする祖父を銃剣で脅しました」。張さんは約80人の聴衆を前に、うつむきがちにゆっくりと体験を語り始めた。
         「無理やり隣の空き家に連れていかれ、服を脱がされました。両足を押し広げられ、痛さで気絶している間に、強姦(ごうかん)されました。気がついた時、下半身は血だらけでした。祖父が泣きながら抱きしめてくれました」
         そう話し、張さんは大声を上げて泣いた。
         今でも腰や股関節が痛み、しゃがむことができないという。
         集会は96年から毎年続いており、今年は東京や名古屋、神戸など8都市で開かれる。主催する南京大虐殺60カ年全国連絡会の招きに、張さんは当初「日本に行ったら殺される」と固辞。半年間ほど迷った末に「真実を語りたい」と決意したという。
         男性生存者で南京市に住む伍正禧(ウツェンシ)さん(84)は「3人の日本兵が自宅に来て、兄といとこ、叔父の計5人を連れ去りました」と証言。大勢の死体が放置された沼や川を捜したが、行方不明のままという。その数日後には、若い女性を求めて自宅に押し入った日本兵に、目の前で祖父を刺殺された。
         3度目の来日。「南京事件を知らない若い人や、事実ではないと言い張る日本人もいる。私たち生存者がしっかり伝えたい」と語った。
         証言を聞いた大阪市平野区の教諭森口和美さん(55)は「生存者の生の声に言葉を失った。記憶にとどめ、語り続けないといけない」と話した。
        (asahi.com)2007年12月01日

        ●人の満足感は他人との格差が重要、ドイツ人研究者が研究発表
         年の瀬になると昇給やボーナスが気になるものだが、最近の神経科学的な研究により、人は報酬をどれだけ手に入れたかという絶対的な量よりも、相対的に他人よりどれだけ多いのかを重視することがドイツの研究機関が雑誌「サイエンス」に発表した研究論文により明らかとなった。
         この研究を行ったのはドイツのライフ・アンド・ブレイン・センター(LifeandBrainCenterBonn)のKlausFliessbach研究員を中心とする研究グループ。
         経済学では人の意思決定において、得られた報酬の絶対量が満足感を決める要因であると考えられてきた一方で、社会心理学者や人類学者は、満足感には報酬に関わる社会的状況が影響すると指摘してきたが、こうした心理過程の脳内メカニズムについてはこれまで明らかになっていなかった。
         ライフ・アンド・ブレイン・センターの研究グループは、複数の被験者に対して、実験に参加する際の報酬額の優劣を加えると同時に、被験者同士が実験に参加するにあたってどれだけの報酬を受け取っているのをに付いて判るようにしたところ、相対的な報酬量に応じて、報酬の評価や予測に主に関与する腹側線条体(側座核)の活性が変化することがわかったとしている。
         実験では、ペアになった被験者がそれぞれ隣接する2台のMRIスキャナーに入り、正答すれば報酬が与えられるという推測課題を行ったもので、最初の段階では、腹側線条体の活動を初期状態に調整するために、被験者とパートナーそれぞれに同額の報酬を提示。その上で、実験が進むにつれ、わざとパートナーと異なる報酬額を被験者に提示したところ、腹側線条体の初期状態からの変化量は、パートナーと比較してどれだけの報酬を得ることができたかという相対的な報酬量に依存することがわかったとしている。
         また、被験者が意思決定をする必要がない場面でも腹側線条体が活性化していたことから、報酬の理解を通して認識される社会的状況を、自動的に処理していることが示唆されているとも述べている。
        (Technobahn)2007/11/27

        ●弱さをさらし共感呼ぶ「こわれ者の祭典」 新潟
         アルコール依存症、摂食障害、強迫神経症…。さまざまな病気から回復した人たちが一堂に集い、笑いを交えながら魂のパフォーマンスを演じる。平成14年、新潟市で始まった異色イベント「こわれ者の祭典」は今年、5周年を迎え、公演は27回を重ねた。国内の自殺者が年間3万人を超える、この生きづらい世の中を、みんなで共同体を作って生き抜いていこう-。新潟から全国へ、力強いメッセージを発信し続けている。(新潟支局 永岡栄治)
         「いじめられて自殺するなら、学校を辞めよう」
         「いじめられて死ぬぐらいなら、引きこもりになろうよ」
         パジャマ姿の中年男性が、激しいギターサウンドに乗って絶叫する。10月、新潟市内で「ストップ・ザ・自殺」と銘打って開かれた「こわれ者の祭典」。3時間に及ぶ公演は、アルコール依存症・引きこもり“自慢”の月乃光司さん(42)のパフォーマンスで最高潮に達した。引きこもり時代に着ていたパジャマがステージ衣装だ。
         穏やかな表情で取材にこたえる月乃さんだが、これまで歩んできた半生は壮絶だ。
         小学生のころからいじめを受け、高校時代は醜形恐怖症のため不登校になり、引きこもり生活は通算4年間に及んだ。24歳からはアルコール依存症となって自殺未遂を繰り返し、精神科病棟に3度入院。手首には、高校時代から繰り返したリストカットの跡が残る。
         酒は27歳で止めることができたが、生きづらさは変わらなかった。そんなとき、アルコール依存症患者でつくる自助グループの集会に参加。ある紳士然とした男性が自分のみっともない過去を、人前で堂々と発表する姿に衝撃を受けた。
         「人生が変わった瞬間でした。過去をさらけ出すことで、不要なプライドに縛られていた自分が解放され、ありのままに生きられるって気づかされたんです」
         月乃さんは仲間と2人で、「病気」を乗り越えた経験を話すイベントを開こうと考え、「新潟お笑い集団NAMARA」代表の江口歩さん(42)に相談した。これまで世の中のタブーに果敢に挑戦してきた江口さんは「ちょうど精神障害者のイベントをやろうと考えていたところ」と司会を買って出てくれた。
         第1回公演は平成14年5月31日、新潟市内で開かれた。1度きりのつもりだった。「ところが、70人の会場に170人が来る大盛況。終わった後も本人や家族から『もう1回見たい』『私も出られますか』といった電話が相次いで。新潟でこんなに需要があるんだとびっくりした」。月乃さんは「こわれ者の祭典」を続ける決心をした。
         単独ライブや自主映画上映などの関連イベントを含めると公演は約80回に上り、関東進出も果たした。公演後の打ち上げで来場者と交流、出演者は回を重ねるごとに増えていった。
         幼少からの祖父の暴力が原因で、強迫神経症に悩まされてきたアイコさん(24)も「こわれ者の祭典」で人生が変わった一人だ。
         「殴るけるより、言葉の暴力の方がつらかった。『お前はダメだ、ゴミだ』と言われ続けて、コンプレックスがすごくあった」。小学校のころは休み時間ごとにトイレで顔を確認。高校では授業中に呼吸の仕方が気になって、学校を休みがちになった。
         どん底だった10代の終わり、月乃さんのパフォーマンスを見て鳥肌が立った。「格好悪いことを全身全霊で見せてくれる大人に初めて出会った。苦しいのは自分だけじゃないんだと知ったら、すっごく楽になって」
         今では詩の朗読や弾き語りを披露、単独ライブを開くまでに成長した。「月乃さんに出会って、私は180度変わった。昔の私と同じような人がいたら、今度は私が支えになりたい」。普通の人の3倍、人に会うのがアイコさんの今の目標だ。
         身体障害者も共演する「こわれ者の祭典」だが、月乃さんは当初、身障者が加わることに反対だった。「精神障害と身体障害は問題の質が違う」と考えていた。
         脳性まひの障害があるDAIGOさん(34)は第1回公演から欠かさず見に来て、出演を猛アピール。15年12月、「身体障害者版こわれ者の祭典」を開くと、DAIGOさんのボケと司会の江口さんのツッコミに、会場は大受けだった。月乃さんは「生きづらさを受け入れ、ポジティブに生きる点では僕らと同じなんだ」と気づいた。DAIGOさんらの加入は、「こわれ者の祭典」に新たなパワーを注いだ。
         「こわれ者」という表現は時に批判を浴びることがある。そんなとき、月乃さんはこう答える。
         「肉体は必ずいつかは滅びる。だから、人間は誰もがこわれ者。『こわれ者の祭典』とは実は、『人間の祭典』なんです」
        (産経新聞)11月28日7時51分配信

        ●福岡いじめ自殺 黒塗り記録に不服 両親が法相に開示請求
         福岡県筑前町の中学2年、森啓祐君(13歳)がいじめを苦に自殺したことを巡り、両親が30日、福岡法務局の人権侵犯調査記録の大半が黒塗りだったことを不服として、鳩山邦夫法相に審査請求書を提出した。行政不服審査法に基づき、黒塗り部分の開示を求める。
         同法務局は今年5月、調査の結果、森君への人権侵害行為があったとして、当時の校長や1年時の担任に反省を促す「説示」の措置をとった。両親は9月、調査記録を開示するよう請求したが、11月13日に開示された約440枚の資料のうち、両親に対する聞き取り内容などを除き、黒塗りだった。法務局は「開示すると今後の調査に支障が出る恐れがある」と説明したという。
         審査請求書は「(教職員などの)個人名は不開示でいいが、死を選んだ事実関係を知りたい。わが子の死について、学校と教委が持つ情報をなぜ遺族が知ることができないのか」と主張。母美加さん(37)は「(加害者の)同級生の少年審判の記録は見られた。少年の記録は開示され、大人(学校関係者)に対する調査は伏せられる。矛盾だ」と話した。
         法務局による人権侵犯調査は、山口県下関市の中学3年の女子生徒が05年4月、いじめを苦に自殺した問題でも実施。この際も遺族に調査記録が開示されたが、具体的内容の大半が黒塗りだった。
        (毎日新聞)12月1日10時53分配信

        ●講演会:自閉症の暮らしを考える 枚方で講演や対談-8日/大阪
         年齢を重ねた自閉症の人たちが地域で普通に暮らす上での問題や改善策について考える講演会「いま、あらためて<共に生きる>とは」が8日午後2時、枚方市新町の「ラポールひらかた」である。研究者の講演や、自閉症者の親との対談などがある。無料。
         「枚方自閉症児(者)親の会」の主催。同会は、自閉症児を含む知的障害児を公立高校に入学させるよう求める署名運動を担った肉親らが中心となり発足。働く場の確保など、障害のある人が当たり前に地域で生きていける社会の実現を掲げて活動してきた。
         講演会では、大阪市立大大学院教授で障害児教育などが専門分野の堀智晴さんが「年長『自閉症者』の就労を含めた地域での生き方と、その生活支援への具体的な方法を考える」と題して講演。その後、同会会長で、自閉症の次男をモデルとした小説「トミーの夕陽」の作者、鶴島緋沙子さんと対談する。
         枚方市や同市教委などが後援する。問い合わせは、同会の立溝ひとみさん(072・832・3970)。
        (毎日新聞)12月2日14時0分配信