子どもの頃のことですが…(4)虫と遊ぶ
2007/11/07
工業地帯の建設が進む中で子ども時代を過ごした私にとって、虫たちとのふれあいは、時代の動きを感じさせられるものとなりました。
カブトムシやクワガタムシなど、夜の網戸に時折ぶつかってきたものでした。セミやカマキリ、トンボやバッタ、チョウチョウにカミキリムシ…、春から秋にかけての遊び相手でした。
小学校への通学の第一集合場所の近くにいちじく畑があり、そこには各種のカミキリムシがいました。大きい物では本体だけで10?ほどもあったでしょうか。下手をして噛まれると肉を食いちぎられてとても痛い思いをしました。ポケットにいれたり、ナイロン袋に入れたりして学校に持っていったものです。
夏は何と言ってもセミ。アブラゼミは言うまでもなく、クマゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクボウシといったところが恰好のターゲットでした。裏庭から竹を切ってきて、網状のミカン袋(5個くらい入るやつ)に針金を通して、直径10?~15?くらいの輪にして竹竿の先に取り付けると、セミ取り網のできあがりです。竹竿は4~5mはあったでしょうか。入り口の小さい網ですが、木の枝の隙間をぬってセミを捕獲するには便利で、袋が深いために、一度に何匹も捕まえ続けることができました。
虫たちは、たいてい、その日の内に釈放してあげていました。飼うのが目的ではなく、捕獲が目的でしたから…。
次回は「子どもの頃のことですが…(5)ちりんちりんのおっちゃん」というタイトルで、私の回想を綴ってみたいと思います。
では、この1週間の気になる記事です。
ジャッキー・チェン、障害者が働くカフェをオープン
俳優のジャッキー・チェン(成龍)さんがオーナーの「ジャッキーズ・カフェ」が29日、北京市内の新中関ショッピングセンターで開業した。この店は障害を持つ人を積極的に雇用する。
写真はジャッキーさんと耳が不自由な2人のスタッフ。ジャッキーさんは「この店の小さな主人です」と紹介した。
店の売り上げの一部は慈善団体に寄付する。今後は、従業員がすべて障害者の店もオープンするという。(CNSPHOTO)
(中国情報局NEWS)2007/10/31(水)
●授産施設の障害者賃金は1万5000円
授産施設などで働く障害者らの賃金が月平均で約1万5000円にとどまっていることが、厚生労働省が初めて実施した調査で31日わかった。
この調査は、今年2月に政府がまとめた「成長力底上げ戦略」の中に、授産施設などで働く障害者らを対象にした「工賃倍増5か年計画」が盛り込まれたことから実施。全国4656施設の回答をまとめた。
それによると、全施設の平均賃金は月1万5257円。10万円を超えたのは、障害者と施設側が雇用契約を結んでいる福祉工場など一部の施設にとどまった。
こうした施設については「就労訓練の場」という考え方があるが、民間企業での障害者雇用が進まない状況から、長期間働く障害者が多いのが実情。
授産施設の連絡組織「全国社会就労センター協議会」の勝又和夫副会長は「このままでは障害者は生活できない。施設側の努力も必要だが、国や自治体も具体的な支援策を講じてほしい」と話している。厚労省は今後、地域ごとに目標賃金を設定するなどして、賃金アップを促したいとしている。
(読売新聞)2007年11月1日
●障害者平均工賃1万2千円 地域格差2倍の開き 厚労省
厚生労働省は31日、全国の福祉施設で働く障害者の工賃についての初の調査結果を発表した。06年度の月額工賃は、全国平均で1万2222円だった。都道府県別では最高の高知と最低の大阪で約2倍の開きがあるなど、地域間の格差も浮き彫りになった。
全国の法定の福祉施設を対象に調べ、ほぼ全数の4656施設が回答。このうち4473施設が労働法の適用外で、同じ類型の施設でも障害によって差があり、通所授産施設では、身体障害者施設が月額工賃1万9393円、知的障害者施設は1万1502円、精神障害者施設は1万2745円だった。
都道府県別にみると、高知の平均工賃が1万6013円で、1万5000円台は北海道、岩手、石川、福井、滋賀、佐賀の6道県。一方、大阪の7989円をはじめ、青森、福島、茨城、奈良の計5府県で1万円を下回った。
労働法の対象で、最低賃金が適用される就労継続支援事業所の月額賃金は10万1116円だった。
政府は今年度から5年間で工賃を倍増する目標を掲げている。調査結果を踏まえて各都道府県は今年度中に倍増計画を策定し、施設ごとの工賃と目標工賃をホームページなどで公表する予定だ。
(asahi.com)2007年10月31日
●38都道県の教委に勧告=障害者雇用計画の未達で-厚労省
厚生労働省は30日、障害者の雇用率が法定より著しく低く、改善のための採用計画も順調に進んでいないとして、38都道県の教育委員会に対して同計画を適正に実施するよう求める勧告を31日付で出すと発表した。都道府県教委の法定雇用率は2.0%だが、実際の平均雇用率は今年6月1日現在で1.51%と、公的機関の中でも特に低かった。
勧告を受けるのは、障害者の採用計画に対する実施率が25%を下回り、改善が見られない教委。法定雇用率を達成したか、または計画の実施率が25%以上だった静岡、京都、大阪、奈良、和歌山、鳥取、愛媛、佐賀、大分の9府県を除いて勧告の対象となる。
(時事通信社)2007/10/30
●深谷市:教育研究所を建設、発達障害や不登校児童を支援/埼玉
深谷市は、本住町の旧深谷地区消防本部跡地に、福祉と教育を連携させて子育てを支援する「市立教育研究所・福祉交流センター(仮称)」を建設する。08年10月着工、09年12月の開設予定。
施設には、発達障害の子どもを支援する「通級指導教室」などを設置する。同市には2小学校内に通級指導教室があるが、校外に設置するのは全国初という。学校になじめず、行きづらいと感じている生徒にも対応できるという。
施設は鉄骨3階建て約2000平方メートルで、1階が福祉交流センター。2、3階の教育研究所内に通級指導教室を3教室、不登校の子どもを支援する適応指導教室を1教室設ける。いずれも対象は0~15歳。
通級指導教室を校外に設置した場合、通常は教員が配置されないことから欠席扱いになってしまう。このため、市は「分教室」ととらえ、教員を配置して出席扱いになるよう特区申請している。
(毎日新聞)11月2日12時2分配信
●発達障害への理解深めよう 草津で地域住民対象の研修会
発達障害について説明し、子どもへの理解を呼び掛ける窪島さん(草津市西渋川2丁目・渋川福複センター)
発達障害に対する理解を深めようと、滋賀県草津市発達障害者支援センターは10月31日、同市西渋川2丁目の渋川福複センターで、高学年児童の発達の特徴や発達障害についての研修会を開いた。
市内の小学校に通い、高学年児童を支援している地域の協力員らを対象に開かれ、約25人が参加した。NPO法人(特定非営利活動法人)滋賀大キッズカレッジ&地域教育支援センターの窪島務理事長が講演した。
窪島さんは「本音と建て前を使い分けるようになる」など、高学年の発達の特徴を説明。対人関係が苦手な広汎性発達障害や、集中が難しく落ち着きがない注意欠陥多動性障害などの発達障害ついて「しつけの影響ではない。できないということを大人が理解して、安心感を与えてほしい」と呼び掛けた。
(京都新聞)10月31日19時47分配信
●絵本で発達支援の本出版 鹿島の女性2人
子どもを「絵本大好きっ子」にして「発達をうながす」ことを目的にした「絵本で楽しく発達支援」が出版された。NPO法人MMサポートセンター(福島県南相馬市鹿島区)代表理事で言語聴覚士の谷地ミヨ子さん、同センターボランティアスタッフの保育士近藤育代さんがまとめた。記念パーティーは10月28日、南相馬市原町区のラフィーヌで開かれた。
「絵本で楽しく発達支援」は、谷地さんが自閉症やADHD、LD、アスペルガー症候群などの子どもたちの発達支援に役立てている絵本の活用法を紹介した。谷地さんの指導の様子を見た近藤さんが出版を提案。文章とイラストは近藤さん、コラムは谷地さんが担当した。
難しい教育の言葉を並べるのではなく、イラスト中心の構成。「読む」から「見る」に重点を置き、理解しやすくなっている。
内容は「絵本に興味を持たせるアレンジ読み」「うごきまわる子を、すわらせつづけてくれる絵本の読み方」で始まり、実際の絵本33冊の読み聞かせ方、活用法を記した。「場の雰囲気が読めない子に」「自分に自信がない子に」などのテーマで、絵本を紹介している。
B5判、102ページで1200円(消費税別)。山洋社(東京都)から出版した。
(福島民報)2007年11月01日
●<改正少年法>1日施行 触法少年調査でマニュアル…警察庁
刑事責任を問えない14歳未満の触法少年の事件について、警察に強制調査権を付与する改正少年法が1日に施行されたことにあわせ、警察庁は触法少年の調査にあたって警察官が配慮すべき点を示したマニュアルを作成し、全国警察に示した。
マニュアルは14歳未満の少年について、早期に非行から立ち直る可能性を持ちつつも精神的に未成熟で、人の話に迎合する傾向があるなどの特性があると指摘。調査にあたっては他人の耳目に触れないようにするなど少年の心情に配慮しなければならないとした。
マニュアル作成にあたっては児童心理学者の意見も取り入れ、触法少年の呼び出しや面接、質問の仕方などについて心がけるべき項目をそれぞれチェック事項として具体的に示した。また、発達障害、知的障害などを抱える少年の調査について面接時に配慮すべき点を明記した。
(毎日新聞)11月1日11時37分配信