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        なぜこんなことが言えるの?教育委員会
        2002/07/02
        今日から数回に分けて、4月の向日市議会本会議での一般質問に対する向日市教委の「答弁要旨」のいい加減さについて書いてみます。
        当時の勝山中学校の「荒れ」については「概ね要望書(京都弁護士会執行)に記述されている状況でございました」と事実を認めつつも、「要望書では『不登校の状態に陥った生徒一人ひとりに対しては、学校として、きめの細かい配慮を行えていなかったと判断される』と記述されておりますが、学校としては最大限の努力をしてきたところであります。勝山中学校においては、当時の学校の状況について、生徒指導部を中心に、学校全体で分析をするとともに、指導上の課題と今後の指導の在り方を明確にしてきたところであります」と反論し、「今日落ち着いた学校となっております」と答弁しています。
        さて、「最大限の努力」をしていて、子どもが自殺したことについてどう総括しているか、答弁は在りません。また、当時の「2年生徒指導部総括」では、「課題層に対し問題事象の対応に追われ、学年として明確な指導方針をもって対応できなかった」、「問題事象の対応の際、不統一があった」、「エスケープや授業妨害について指導が入らない事や、クラスへの問題の返しが弱く、一部の荒れが全体に広がっていったようにと思う」、「保護者との連携不足があらゆる場面であり、学校と強調できない事が指導の不十分さにつながってしまったように思う…(問題事象の時だけでなく、普段からの接触をしていく事が必要であった)」と記述されています。
        学校での総括と議会での答弁がこれだけ食い違うのですから、現場と会議室の現状認識の相違は計り知れないものがあるようです。よくもまあ、こんな答弁ができるものだとあきれるばかりです。生徒指導部の総括に対して、共感と適切な指導があれば、3年生の中学校生活は少しはちがったものになったのかも知れません。
        不登校をめぐっての答弁については次回をお楽しみに!