なぜこんなことが言えるの?教育委員会2
2002/07/09
さて、不登校をめぐっての向日市教委の答弁。「…不登校の問題についても学校としては、的確に総括をし、指導の改善充実に努めてきているところであります。『家庭訪問するのは担任教員一人だけ』と記述されておりますが、決して担任のみにまかせていたのではなく、管理職、学年主任、教育相談部、養護教諭等と十分連携を図りながら、家庭訪問等の指導を行っていたところであります」。
ところが、当時の2年生の「生徒指導部総括」の「課題」では、「課題層に対し問題事象の対応に追われ、学年として明確な指導方針を持って対応できなかった」「保護者との連携不足があらゆる場面であり、学校と協調できない事が指導の不十分さにつながってしまった…(問題事象の時だけでなく、普段からの積極をしていく事が必要であった)」「不登校については、担任の対応だけになってしまい、学年として援助できなかった」と文書が残っています。
その後、確かに不登校の数は減っているようですが、当時の放置状態についての生徒指導部の総括と、教委の市議会答弁要旨がこれほど食い違っていてもいいものでしょうか?
当時の荒れや不登校の実態についての事実認識はあいまい、今後の弁護士会からの「要望書」に対しての改善方向も何ら具体的なものを示せない教委の現状に、なんと感想を言って良いのやら……。
7月4日には地元向日市でPTA等の活動に携わっていた方々のOBの集まりである「あじさいの会」で、6日には子育て支援コミュニティ「おふぃすパワーアップ」の「京都発不登校ガイドブック2号」企画会議で話をさせて頂きました。次は8月24日に乙訓教職員組合主催の教育講座の前座で、9月15日には「ノンラベル」ひきこもりの子どもをもつ親の会の一周年記念企画で話をさせていただく予定です。それぞれ参加者の層や問題意識が違うので、じっくり準備させてもらわなければ……。