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        精神科の転院は大変だ。
        2010/03/07
        うつ病(?)で通院、一時任意入院、医療保護入院となっている方を、医師の見立てへの疑問、病棟での管理ミスによる自殺行為の実行と怪我、病状の悪化などから、別の精神科病院に転院させるというケースで、驚きの連続です。
         この方、任意入院の折に、「カウンセリング」の初回にいきなりウェクスラー式知能検査を始められ、抑うつでじっと座っていることも苦痛で集中力も欠けていたため検査の半分ほどで当然のように中断になりましたが、心理所見に「発達障害の疑いあり」と記載されました。
         転院先を探し、担当医の医療情報提供書を持ってご家族が転院希望先の病院に相談に行かれましたが、現在のところ3件が「うちでは受けられません」との返事。抑うつの進行の過程ではアルコール依存があったり、家族の機能不全も否定できないものがあったり、おまけに「発達障害かも?」の所見付きのうつ病患者となるわけです。
         「うつ」だけであったら、問題なく転院の受け入れができていたものと思われます。アルコールや「ACかも?」や「発達かも?」を正直に伝えたため、としか思えません。
         さらに理解できない説明として、「うつを入院治療しているなら3-4カ月で効果が見られるはず」とか、「うつでは(家族などへの)攻撃性は出ない」など、実際に「攻撃」を受けたご家族にすれば信じがたい理由で断られるわけですから、たまったものではありません。
         診断名、病名はともかく、医療保護が必用な状態の患者が転院希望した場合の受け入れが、こんなにも嫌がられるものか、そして、病院間の古き慣習的手続きにこだわるのか、信じがたい現実に直面しています。
         もっとも、発達障害がベースにあって二次症状としての抑うつが重篤化しているとすれば、発達障害に対応できる医療機関が当然必要となりますが、どこを探しても表だって入院治療を受け入れているところはないのが現状のようです。
         平成21年12月8日、閣議決定により「障がい者制度改革推進本部」が設置され、月に2回のペースで障がい者制度改革推進会議が開催されていっています。
        http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi
         障害のある方全てが生きやすい日本社会になることをめざして、活発な、そして斬新な議論が展開されていると、昨日、京都の障害者権利条約の批准と完全実施をめざす京都実行委員会でDPI日本会議の崔栄繁氏から報告がありました。
         行政や保健医療機関の対応の遅れが、これから抜本的に明らかになっていくものと思われます。鳩山内閣が解散に追い込まれ、障がい者制度改革推進本部」が解散しない限りですが…。
         では、今週の気になる記事です。

        なぜ公表?宮内庁に疑問や批判… “犯人捜し”危ぐ

         愛子さまが通われている学習院初等科
         愛子さまの欠席理由にまで踏み込んだ宮内庁の異例の発表に対し、教育評論家や宮内庁関係者から5日、疑問や批判の声が相次いだ。「子ども同士の問題を、東宮職から公にすべきではない」との指摘のほか、結果的に「愛子さまに負担がかかる」との声も上がっている。
         「大声を上げるなど学習院が説明したような行為は、学校では日常的にあること」と話すのは、子ども家庭教育フォーラムの富田富士也代表。愛子さまが学校に行けなくなった背景を「周囲からの注目でストレスを抱えていたのだろう」と分析。その上で「そっとして様子を見るべきだった。公表することで周囲の子供が受けるショックは大きく、犯人捜しが始まる」と学校現場への影響を懸念する。
         尾木直樹法政大教授(臨床教育学)は「親が守るという姿勢を見せることは大切で、ご夫妻が心配するのは当然」と一定の理解を示す一方で「愛子さまがどうすれば学校に戻れるかを考慮した危機管理でなければならなかった」と指摘した。
         この問題はすでにインターネット上の掲示板で炎上するなどしており、尾木氏は「男子児童が退学せざるを得ない可能性もある。“自分のせいで退学になった子がいるんだ”と、愛子さまに余計に重荷を背負わせてしまうことになりかねない」と危ぐ。宮内庁に対しては「発表しなければこんな難しいことにはならなかった。学校に圧力をかけて沈静化させようという意図が透けて見える」と批判。学習院には「公立小学校ならよくある日常的なことだが、選抜された児童が入ってくる学習院には今まで男子の乱暴な行為がなかったのだと思う」と述べ、不慣れな事態に陥ったミスとした。
         静岡福祉大の小田部雄次教授(日本近現代史)は「皇族も一般の子供の中で強く育てるために学校に通わせているはず。愛子さまとご夫妻は、こうした問題への対処も含め乗り越えていく必要があるのではないか」と述べた。
         一方、天皇、皇后両陛下に長く仕えた側近の1人は「子供は“皇族だから”と意識しないし、先生が配慮すると余計反発する。お子さま方がいたずらされることはどの時代にもあった」と明かす。その上で「大夫が独断で公表するはずはなく、皇太子ご夫妻の心配を酌んだのだろうが、発表するなんて…」と驚きを隠せない様子で話した。
         宮内庁のある幹部も「子供同士で解決するべき問題。東宮職だけでなく、記者会見する学校の対応も異様だ」と首をかしげた。
        (スポニチ)2010年03月06日

        ●救える命・自殺未遂者を支える:第1部・現場/9止 居場所提供する経験者/秋田
         ◇「周囲の優しさあれば」
         引きこもりや不登校を支援するNPO「スタートライン」(湯沢市)の荻田弘則代表(44)。その活動の原点となったのは、自らの自殺未遂だった。あのとき感じた人のぬくもりが人生を変え、現在につながっている。
             ◆
         20代半ば、働いていた飲食店でトラブルがあった。それまでにも何度か自殺未遂をしたことがあったが、信じていた人に裏切られた気持ちと、人付き合いがうまくできない自分が心底嫌になった。ある秋の夜、真っ暗な林道に車を走らせ、車にガスを引き込んで死のうとした。
         意識が遠のき、眠りかけたとき夢を見た。斜め上から自分の体を見下ろしている感覚があり、その時どこかで声がした。「まだ大丈夫」。3歳のとき亡くなった父の声だった。自分が「んだな」と言うと、同時に目が覚め、その瞬間我に返った。手足はしびれ、体が言うことをきかない。それでも懸命に車を出て、助けを求めて近くの農家に倒れ込むように駆け込んだ。
         全身がけいれんし、今にも心臓が止まりそうな感覚。見ず知らずのおばあさんが、自分を抱きしめながら「がんばれ」と励ます声が聞こえた。あおむけに明かりが見え苦しいだけだったが、心から「生きたい」と思った。そこへ救急車が駆けつけた。
             ◆
         「死にたいという人の気持ちは分かる。でもそんな苦しい状況でも生きたくなるんだよ」。自殺を考える人にそんなメッセージを送る荻田さん。「そう思えたのは、周囲のぬくもりや優しさがあったから」と強調する。
         その後調書を取りに来た警察官に「お前も家族いればえがったのにな」と田舎言葉で言われたのもうれしかった。「キズものに触るような態度が一番つらい。今まで通り、普通に接してくれることがどれほどうれしいか」
         医療だけでなく、そんな地域の役割が大切と考えている。「地域に居場所が見いだせればいい。見えないけれどそこにある、空気みたいな寄り添いがあれば」。会の取り組みも、そんな思いが原動力となっている。
             ◆
         荻田さんは、行政などが進める今の自殺対策について「過去のデータの後追いばかり。今死のうと思っている人に届いているのか」と疑問を感じている。会議や統計から考えるのも大切だが、生き残った人、いま悩む人の声が聞こえてこない。そんな人たちの話を聞くことは、彼らの支えにもなるし、自殺予防に本当に必要なものが見えてくるのではないか。
         「自分の活動は極めて当事者寄りの視点。でもその視点をもっと大切にしてほしい。未遂者は答えを持っている」=第1部おわり
         ※この連載は百武信幸が担当しました。
         ◇悩みを語り合う
         「スタートライン」は毎月第1、3土曜日に湯沢市の福祉センターで悩みを語り合う会を開き、新たな第一歩を踏み出す支援をしている。会に参加する40代の男性は「悩みを共有できる仲間の存在が大きい。1人でいると物差しがないが、みんな何かしら悩んでおり自分だけくよくよ考えるのはやめようと思えた」と話す。スタッフとメンバーに隔たりがなく、誰かが悩んでいるときは何かしよう、自分が落ち込むときは助けてもらえばいいという雰囲気があるという。会の問い合わせは荻田代表(070・5098・0909)。
        (毎日新聞)3月6日11時26分配信

        ●中2自殺:いじめか? 手紙でほのめかす 東京・清瀬
         東京都清瀬市の市立中学に通う2年生の女子生徒(14)が2月15日、自宅マンションから飛び降り自殺していたことが分かった。市教委関係者によると、本人が書き残した手紙の文面に、同級生らからいじめを受けていたことを示唆する内容があったという。
         市教委指導課によると、女子生徒は2月15日午前8時10分ごろ、市内にある自宅マンション前で倒れており、病院へ搬送後に死亡が確認された。警視庁東村山署が調べた結果、事件に巻き込まれた形跡はなく、マンションから飛び降りて自殺したとみられる。
         手紙は、2月26日に見つかった。学校側はいじめを苦にした自殺だった可能性があるとして、今月1日に保護者会を開き、同級生らから事情を聴くことについて了承を得たという。市教委は3日、会見を開き女子生徒の自殺に関する調査結果を公表する。
         ◇学校が口止め
         2日夜、毎日新聞の取材に応じた女子生徒の同級生(14)によると、自殺があった翌日、学校側から生徒たちに転落死の事実が伝えられ、「外部に言わないように」と口止めされたという。
         2日になり、担任の教諭が遺書が見つかったと説明。その後、同じ学年の生徒全員が1人ずつ別室に呼ばれ、女子生徒に変化がなかったかなどについて聞かれたという。同級生は「(女子生徒が)いじめられている様子は感じなかった。驚いている」と話した。
        (毎日新聞)2010年3月3日

        ●女子中学生自殺で緊急会議 都教委、今年度中に全教員の研修を実施
         東京都清瀬市の市立中学校2年の女子生徒(14)がいじめを示唆する遺書を残し、自宅マンションから飛び降り自殺したことを受け、都教育委員会は4日、全区市町村教委の関係課長らを招集し、再発防止に向けた臨時会議を開いた。
         都教委の高野敬三指導部長は「将来ある子供が自らの命を絶つことは大変残念でならない」と述べた上で、「自殺につながるサインを発しない子供にも十分配慮し、緊急に状況把握に努めてほしい」と指示した。
         会議では、今年度中に全教員を対象とした自殺予防研修の実施と、保護者面談などを通じて児童・生徒の状況把握に努めることなどを決めた。
         女子生徒は2月15日、「学校なんか行きたくない。皆が敵に見えるから」などと記した遺書を残し自宅マンションから飛び降りて自殺。学校はこれまでにいじめの事実を確認していないとしている。
        (産経新聞)3月5日14時4分配信

        ●肥満の一部、細菌が原因となっている可能性=米研究
         [ワシントン 4日 ロイター] 米国の研究チームが4日、細菌が肥満や健康を脅かすさまざまな症状の原因となる可能性があるという研究結果を発表した。アトランタにあるエモリー大学のアンドリュー・ゲワーツ氏のチームが、米科学誌サイエンスに掲載した。
         研究によると、ある種のバクテリアは食欲に影響を与え得る炎症や、クローン病、大腸炎といった炎症性大腸疾患を引き起こす可能性がある。同チームによると、つまりは細菌が過食を招くのだという。
        (ロイター)2010年03月5日13:50JST