「世界自閉症デー」
2010/03/28
毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」とすることが、2007年12月18日の国連総会において決議されました。それを受けて、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、4月2日~8日を「発達障害啓発週間」として、自閉症をはじめとする発達障害について広く啓発する活動を展開する事になりました。
今日は午前中、この啓発活動の一環として、主催:京都府発達障害関連団体連絡会(京都府自閉症協会、京都LD等発達障害親の会「たんぽぽ」、京都ADHD親の会「クローバー」、高機能自閉症・アスペルガー症候群及び周辺の発達障害 京都親の会「ONLY ONEの会」、特定非営利活動法人ノンラベル)、後援:京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都府医師会、京都新聞社、京都新聞社会福祉事業団、JDDネットの発達障害啓発「かがやけ!はばたけ!ウォーク」に主催者側として参加してきました。
名誉大会委員長は山口良治氏(京都市伏見工業高校ラグビー部総監督)、スペシャルゲストは朝原宣治氏(北京オリンピック陸上男子400メートルリレー銅メダリスト)という豪華なキャスティングもあり、総勢約200名が三条鴨川河川敷から梅小路講演まで歩きました。
発達障害について、当事者や親の会が啓発活動をすることに京都府が(少ないですが)予算をつけてくれて、取り組んだイベントして、大きな成果だと自画自賛したいと思います。
明日以降に疲れが出ると思いますが、達成感と充実感で乗り切りたいと思います。
では、今週の気になる記事です。
ほめる育児:社会適応力高い子育つ 親子400組調査
親にほめられたり、やさしい言葉をかけられた乳幼児ほど、主体性や思いやりなど社会適応力の高い子に育つことが、3年以上に及ぶ科学技術振興機構の調査で分かった。父親の育児参加も同様の効果があった。「ほめる育児」の利点が長期調査で示されたのは初という。東京都で27日午後に開かれる応用脳科学研究会で発表する。
調査は、大阪府と三重県の親子約400組を対象に、生後4カ月の赤ちゃんが3歳半になる09年まで追跡。親については、子とのかかわり方などをアンケートと行動観察で調べた。子に対しては、親に自分から働きかける「主体性」、親にほほ笑み返す「共感性」など5分野30項目で評価した。
その結果、1歳半以降の行動観察で、親によくほめられた乳幼児は、ほめられない乳幼児に比べ、3歳半まで社会適応力が高い状態を保つ子が約2倍いることが分かった。また、ほめる以外に、目をしっかり見つめる▽一緒に歌ったり、リズムに合わせて体を揺らす▽たたかない▽生活習慣を整える▽一緒に本を読んだり出かける--などが社会適応力を高める傾向があった。
一方、父親が1歳半から2歳半に継続して育児参加すると、そうでない親子に比べ、2歳半の時点で社会適応力が1.8倍高いことも判明した。母親の育児負担感が低かったり、育児の相談相手がいる場合も子の社会適応力が高くなった。
調査を主導した安梅勅江(あんめときえ)・筑波大教授(発達心理学)は「経験として知られていたことを、科学的に明らかにできた。成果を親と子双方の支援に生かしたい」と話す。
(毎日jp)2010年3月27日 15時1分
●「無条件で生活に必要な所得給付」
生活に必要な所得をすべての人に無条件で給付する構想「ベーシック・インカム」の普及や研究に取り組むベーシック・インカム日本ネットワーク(BIJN)の設立集会が27日、京都市上京区の同志社大であった。
同大や京都府立大など京都の研究者らが2007年から準備を進め、25日にBIJNを設立した。ベーシック・インカム世界ネットワーク(BIEN)と連携して、情報発信と研究活動を進める。
集会には全国からベーシック・インカムに関心を持つ約400人が参加。BIJN代表に就任した小沢修司京都府立大教授が「ベーシック・インカムをめぐる議論を喚起し、貧困の問題にかかわる人々の交流の場をつくる」と述べ、英国から来日したガイ・スタンディングBIEN名誉共同議長は「さまざまな考えの人が幅広く連帯し、この運動を進めている」と演説した。
リレートークでは障害者や女性団体、労働組合からベーシック・インカム実現に期待する声が上がっていた。
(京都新聞)2010年3月28日
●小6いじめ自殺で和解=道、市が遺族に謝罪-条項に再発防止策も・札幌地裁
北海道滝川市立小6年の松木友音さん=当時(12)=がいじめを苦に自殺した問題で、母親の敬子さん(41)が、道と市に対し慰謝料など計約7900万円の支払いを求めた訴訟は26日、札幌地裁(中山幾次郎裁判長)で、道と市が連帯して2500万円支払うことなどで和解が成立した。
中山裁判長は、和解に当たり、前提となる事実関係の判断を提示し、担任のいじめに気付けなかった過失や、自殺の予見可能性を認定。また、市がいじめを否定し続けたことなどによる敬子さんの精神的苦痛も認め、慰謝料算定に盛り込んだ。
和解内容は、和解金2500万円の支払いと謝罪、同種事案発生時の第三者による調査と被害者や親族から意見を聴く機会の保障、道内の教職員への和解内容の周知徹底-など。
原告側代理人は「事後対応の悪さは、遺族を二重三重に苦しめる。隠ぺい体質の本質的解決を目指そうとする画期的な和解内容」と評価した。
(時事通信)3月26日20時48分配信