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        なかなか風邪が治らない…。
        2011/01/30
        昨年末に、胃腸の炎症を主症状とする感染症(=ひとまず風邪との診断)で、寝正月を過ごし、少し無理気味に仕事を再開したものの、しばらくして、鼻水、のどの痛みなどの、いわゆるの風邪症状が生じ、今日で1週間近くになります。
         未だに症状の改善はみられませんが、熱が平熱であるため、仕事に大きな支障はありません。常時マスク着用で耳が痛い、鼻水をかんでばかり、という不便さはあります。インフルエンザも、仕事上の必要性から検査を依頼し、1件目の診療所では「発熱のないインフルエンザはないので、検査の必要もない。検査だけの目的で医療保険を使うのは、使い方が間違っている」とご指摘をいただき、2件目の病院では症状と念のための検査を…と説明中にすでに検査キットの綿棒が鼻の前に…。
         どちらが良いのかわかりませんが、過剰な反応は考え物です。ただ、発熱を伴う場合は、感染を最小限に抑えるためにまず検査は必要でしょう。それも、発熱後すぐに…。発熱が治まると、陽性判断ができなくなるようです。
         年始、仕事再開と同時に、正月にやろうと思っていた大学院単位認定試験勉強ができなかったため、夜の時間に300頁を超えるテキストを読むという苦行をしたことなどから無理がたたって、体力低下、風邪ウイルス感染したものと思われます。幸い、試験は、我なりに良くできた方だと思います。(結果はわかりませんが…(^^))
         みなさんも、できるだけ無理せず、よく食べ、よく寝て、暖かくして規則正しい生活を心がけて下さい。私が言っても、説得力はありませんが…。
         それでは、今週の気になる記事です。

        知的障害年金:認定基準を明確化 発達障害は新設 厚労省

         厚生労働省は、知的障害者の受給する障害年金の等級認定基準を見直し、明確化する方針を決めた。「基準があいまい」との指摘を受け、食事の介助の程度や会話能力などを示す。また、これまで知的障害の基準が適用されてきた発達障害の認定基準を新たに設け、コミュニケーション能力などを例示する。専門家の意見を踏まえて、来年度に関連通知などを改正する。
         現行の認定基準は、身体障害は視覚障害の場合、1級は「両眼の視力の合計が0.04以下」などと具体的。しかし、知的障害については、1級(月額8万2508円)が「日常生活への適応が困難で、常時介護を要する」、2級(同6万6008円)は「日常生活における身辺の処理にも援助が必要」とされ、「認定医次第で結果が大きく異なる」と指摘されていた。
         同省の素案では、現行の表現に加え、「食事や身の回りのこと」をするのに1級の場合は「全面的援助」、2級は「一部の援助」を必要とすることが盛り込まれた。会話による意思疎通に関しては、1級で「不可能か著しく困難」、2級は「簡単なものに限られる」との例示を加える。
         また、自閉症やアスペルガー症候群といった発達障害は、対人関係や意思疎通に難があり日常生活が不便とされ、知的障害を伴わない場合も少なくない。これまでは知的障害の基準が適用され、「障害特性を反映できない」との意見があった。
         素案では、1級は「コミュニケーション能力が欠如し、著しい異常行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常に援助が必要」、2級は「コミュニケーション能力が乏しく、異常行動がみられるため、日常生活への適応に援助が必要」とした。さらに、診断書も見直し、日常生活能力について例示を詳細にする。
        「毎日新聞」2011年1月27日

        ●講演会:「発達障害」に理解を 親たちの団体、あす近江八幡で /滋賀
         不登校や発達障害の子どもを持つ親らでつくるグループ「あんどYOU」が30日、翻訳家で高機能自閉症を持つニキ・リンコさんを迎え講演会を開く。代表の山田靖弘さん(47)は「発達障害の『は』の字も関係ない人に理解を深めてほしい」と話している。
         あんどYOUは05年、不登校の息子がいる山田さんら3家族で発足し、現在は約50家族が参加。また、メンバー有志の当事者や家族、地域の歌好きなどで「混声」ならぬ「混成合唱団」をつくり、合唱を練習している。「障害があるからと特別扱いするのではなく、いろんな人が一緒に、同じ器の中で何かやるのがいいんです」と山田さん。今回も講演前に来場者にリラックスしてもらおうと、人気デュオ「ゆず」の「栄光の架橋」を歌う。
         近江八幡市鷹飼町の県立男女共同参画センターで、午後1時20分開場、同1時50分開演(途中入場不可)。入場無料。ニキさんは聴覚過敏で子どもの声に弱いため、入場は中学生以上。2歳以上の未就学児は託児あり(先着20人)。問い合わせは山田さん(090・1897・4614、メールyamadaya@ares.eonet.ne.jp)。あんどYOUのホームページはhttp://andoyou.web.fc2.com/
        「毎日新聞」1月29日(土)14時59分配信

        ●<学力のすすめ>「資格で自己防衛を」 年越し派遣村元村長の湯浅誠さん
         若者が社会に出るまでに身につけるべき「学力」とは何か。7回目は「年越し派遣村」村長を務めるなど、非正規雇用者の支援に取り組む湯浅誠さんに聞いた。
        --湯浅さんにとって「学力」とは。
         狭く言えば点数ですけど、広く言えば「考える力」ではないですか。「考える力」というのは、いろいろな情報からものごとを組み立てていく力だと思います。振り返ってみると、私自身は、そういう意味で「学力」が身についたのは大学院生の時でした。学部生の時はついていなかった。今、本を読む時間がほとんどないのに、本が書けちゃうのは、大学院で訓練したからだと思います。
        --どのような訓練ですか。
         私が東大の大学院に入ったころは、「徒弟制度」のように徹底して学生を育てました。教授から「もう社会人と一緒なんだから、社会人と同じように1日8時間研究しなさい」と言われて、鍛えられた力が相当あります。少人数で議論のための議論をして、最終的には論文を書く。大学院は純粋な議論の場で、いかに相手との違いを見つけるかが重要でしたが、そのノリで(ホームレス支援などの)活動をして失敗しましたね。実社会では、相手と同じところをいかに見つけるかが重要だったんです。
         今は早い時期から、自活能力を求めすぎるので、子供は疲れちゃうんじゃないですか。これまで日本の社会では、学校で点数をとる勉強をしていれば、卒業式が終わると自動的に企業が引き継いでくれて、社会人として一から育ててもらえた。「パイプライン」がつながっていたんですが、そこに「穴」があいてしまった。
        --「穴」から落ちてしまう子がでてきたんですね。
         落ちないためにどうすればいいか、具体的な知恵が必要なのに、学校も企業も「コミュニケーション能力」とか「生きる力」など、抽象的なことしか言えない。子供たちにしてみたら、どうやって身につけていいかわかりませんよ。非常につらいと思いますね。もっと具体的に、高校、大学で、このスキルを身につければ通用すると、明確に示せる社会にしなければなりません。
         しかし、実際には社会がすぐに変わるわけではないので、子供にとって一番わかりやすい方法は資格をとることです。自己防衛としてはやむを得ないでしょう。もう一つ、就職に直結はしませんが、もっと基本的な労働者の権利や、仕事をやめなければならなくなった時に生活するための知恵も必要です。
        --いつ、学ぶべきですか。
         中学校の終わりか、高校の早い時期に一度触れて、もう少し詳しいことを高校の終わりか大学で教えると理想的です。大学3、4年生になると、就職セミナーに大きなエネルギーを割きますね。その1割でいいので、うまくいかなかった場合にどうやって生活すればよいか学ぶ時間をとってもらいたい。アルバイトでも雇用契約書や給与明細書をもらわないとおかしいということも知らずに社会に出て行く子がいるんですから。救急車が走っているのを見ても、119番を知らなければ救急車を呼ぶことはできないですよ。
        --若者自身ができることはありませんか。
         それは難しいな。できるとすれば(非正規労働者になるとか、失業して生活に困るような話に)リアリティーが感じられる場に行ってみることでしょうね。低所得世帯の学習支援をするボランティアも増えていますし、生活相談やホームレスへの夜回りといった取り組みも広がっています。実感のレベルで分からないと、単に調べるだけでは忘れてしまうでしょう。
        --自力で情報にアクセスする力を身につけることは。
         できると思いますが、何か疑問に思った時に、いろいろな方法で調べて、その情報にたどりつく力は、今の日本の教育では大学に行かないと身につかないでしょう。その手前では難しいと思います。多くの人は、友だちや家族に聞くのが精一杯ではないですか。レストランを探すのなら、検索すれば地図つきのサイトがすぐに見つかりますが、労働者の権利や生活保障についてそんなに便利なサイトはありません。
        --若者にお薦めの本を紹介してください。
         本当は先生向けですが、「<働く>ときの完全装備 15歳から学ぶ労働者の権利」(橋口昌治、肥下彰男、伊田広行共著 解放出版社)がいいかな。ワークショップ形式で基本的な知識が身につく本です。先生が授業をする時に、子供たちが楽しんで学べるように工夫されているので、子供自身が読んでも学ぶことがあると思います。【
         ◇略歴
         1969年東京都生まれ。東京大法学部卒。同大大学院(日本政治思想史専攻)で研究者を目指しながら、渋谷で野宿者支援に携わる。在学中の01年、NPO「自立生活サポートセンター・もやい」を設立し事務局長に。03年、活動家として生きることを決め、大学院を退学。NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」事務局長。「反貧困ネットワーク」事務局長。08年末には東京・日比谷公園の「年越し派遣村」村長として、職を失った非正規雇用労働者らの支援にあたった。内閣府参与。著書に「岩盤を穿(うが)つ」(文芸春秋)、「どんとこい、貧困!」(理論社)ほか。
        「毎日新聞」1月26日(水)7時30分配信

        ●抑制遺伝子「REIC」でがん治療=世界初、70代男性に-岡山大病院
         岡山大学病院(岡山市)で25日、県内に住む70代の前立腺がん患者の男性に対し、がん抑制遺伝子「REIC」を投与する治療が行われた。REICは少ない副作用でがん細胞を死滅させる抑制遺伝子として期待されており、病院によると、人体に投与するのは世界で初めてという。
         病院によると、REICは体内のがん細胞を死滅させ、抗がん免疫を高めるたんぱく質を作り出してがんの再発を防止する。2000年に病院の研究チームが発見し、今回の治療には英国の製薬会社に依頼して製剤化したものを使用した。
        「時事ドットコム」2011/01/25

        ●就職難、もがく大学生 自信喪失、かさむ費用
         大学生の就職内定率の低さが深刻さを増す中、今春の卒業予定者を対象とした企業説明会が25日、岐阜市内であり、参加した大学生ら10人に話を聞いた。3年生から活動を始め、数十社の試験を受けても就職先が決まらない学生たち。「採用人数が少なすぎる」「落ち続けて自信がなくなってきた」と悲痛な声が聞こえてきた。
        ◆就活状況
         就職に向けてまじめに取り組んでいるにもかかわらず、内定がもらえない厳しい状況。精神的にも金銭的にもさまざまな苦労を呼んでいる。
         営業職を希望する土岐市の男子(22)は面接で、実際の営業を想定した難題を突きつけられて「こういうこと、できるの?」と繰り返し聞かれた。それが何社も続いて「本当に営業がやりたいのか、自信が持てなくなってきた」と嘆く。
         70社を受けたという大垣市の女子(22)は「東海地区の会社に絞っているが、それでも交通費がかさむ。就活で忙しく、思うようにアルバイトはできない」と、費用の多さに困惑していた。
        ◆大手志向?
         低い内定率の要因として、学生の大企業志向も指摘されている。瑞浪市の男子(22)は「就職した企業には一生、勤めたい。どうしても大手の方が安定したイメージがある」と話した。
         一方、羽島市の男子(21)は「活動の最初は大手を目指したが、もうそんなことも言っていられない」と焦った様子。初めから大手へのこだわりはないという学生もいた。
        ◆決まらなかったら
         最悪の場合、3月までに決まらないこともある。土岐市の女子(22)は「派遣会社に登録しながら探す」、大垣市の女子(22)は「アルバイトしながら資格を取得し、仕事を探す」と話し、卒業した上で就活を続けようと考える学生が多かった。
         ただ、既卒の美濃加茂市の男性(23)は「既卒は門戸が狭い。就活の仲間がいなくなり、相談もできない」と、卒業後にさらに厳しさが増す現状を語った。
           ◇  ◇
         企業説明会は、岐阜公共職業安定所などが岐阜市文化センターで開催。今春卒業予定の大学生や高校生ら250人が参加し、県内に事業所を持つ80社のブースを回って担当者の話を聞いた。
        「中日新聞」2011年1月26日

        ●虐待体験「あり」5%=性行動や自傷に影響も―厚労省研究班
         児童虐待を受けた経験を持つ人が5%に上ることが、厚生労働省研究班の「男女の生活と意識に関する調査」で分かった。虐待経験のある人は、初の性交渉を否定的に捉える傾向が強いなど、成長後への影響もうかがえた。
         調査は昨年9月、無作為に抽出した全国の16~49歳の男女3000人を対象に実施、1540人から回答を得た。
         18歳くらいまでに両親などから虐待を受けたことがあるかとの設問に、5%が「ある」と回答。男性は2.2%、女性は7.1%だった。男性は身体的な虐待、女性は心理的な虐待が最も多かった。
         手首を切るなどの自傷行為は、虐待体験のない人の場合「何回も」「1度だけ」を合わせ5.7%、「思ったことはある」15.9%で、したことも思ったこともない人が大半。しかし、虐待体験のある人では「何回も」20.8%、「1度だけ」も11.7%に上り、「したことも思ったこともない」は37.7%にとどまった。
         初めて性交渉を経験した時の気持ちは、虐待体験のない人は「うれしかった」が半数近く、「期待はずれで落胆」「むなしかった、後悔した」は10.6%。これに対し、虐待体験のある人は「うれしかった」が約3分の1にとどまり、落胆などの否定的な回答が27.9%に上った。 
        「時事通信」1月29日(土)5時32分配信