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        緊急事態宣言に思う。
        2020/04/07
        5年ぶりの「つぶやき」になります。

        不謹慎を承知で。
        新型コロナウイルス感染拡大防止のためにと緊急事態宣言が出されましたが、対象地域とそうでない地域、同じ地域でも場所によって、状況や対応はさまざまでしょう。
        今生きている人が経験したことのない事態への対処が、地域ごと、一人ひとりに委ねられようとしています。
        この宣言は、法的拘束力はなく、要請,指示されるものなので、一人ひとりの考え方や判断に、結果が左右されます。
        一人ひとりが良く考え、より確かな情報をもとに周りの人に問いかけ、逡巡しながら一緒に決断することが求められます。
        中国、ヨーロッパ、アメリカの一部地域などで蔓延している人命に関わる対処不能な事態に、不安や恐怖を抱くことは自然なことでしょう。
        明日から、もしかしたらすでに今日から、食料をはじめとするさまざまな物資の確保に躍起になる人もおられるでしょう。
        自身や身内が、当面・数日の物資調達で得られるものはなんでしょうか?
        それらを非難・否定するつもりはありません。が、今少し、冷静に考えて欲しいと思うだけです。
        予想することもなく、突然に大切な我が子や親、兄弟・姉妹、友人・知人を自死や事故、病気や自然災害で亡くされたり、重篤な後遺症を残された体験を生きる人たちの多くは、この「非常事態」をどう受け止めておられるのでしょうか?
        子どもを自死で失った私は、その喪失があまりにも突然で、もう20年が過ぎますが、その不条理から受容することかなわず、自身のアイデンティティを維持することすら困難な状態が続いています。失うものが何もないと思える体験をした人間だから感じることかもしれません。
        今一番伝えたいことは、守れる命は、何はさておき守る努力を惜しむことなくすべきと言うことです。
        思いつきの政策・判断や、財政出費軽減は、人の命を守るためには、何一つ有効でないばかりか、その愚作は後に必ず検証されることになるでしょう。
        非常事態に何を優先して考え、何をなすべきか。賢明な判断ができる国政組織が必要であること、今、最も学び、よりましな政府や地方公共団体を作り機能させることの大切さを教えてくれていると思います。
        今を体験しながら生きるこどもたちに、史実として学んで欲しい、そんな授業を、して欲しいと願います。そして、一人ひとりが聡明に。