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        長男の死の理由を探す旅を続けて変わったことは?
        2002/11/17
        昨日の京都での「生かそう憲法・教育基本法 府民集会」で、パネラーとして「教育弱者」にとっての「改正」による変化、今の学校教育に対する願いとそれらが現行基本法の理念に沿った実践の中でこそ実現できるといったことを発言させてもらいました。長男の自殺から人権救済、出版に至る経過なども冒頭に簡単にふれていたので、会場から質問用紙で、「長男の死の理由を探す旅を続ける中で一番変わったことは?」という質問をいただきました。答える機会を得ましたので、短時間「お応え」しました。まず、私の基本スタンスとして、長男の自殺に際してまず思ったことは、長男の心に十分に寄り添うことができずに自殺に追いつめてしまったことに対する「悔い」の気持ちは一生つづくだろう、いや一生悔い続けてやろうと思ったこと。そして、学校の荒れの始まりとかみ合わない管理的画一的生徒指導が火に油を注ぐごとくに荒れを学年全体に広め、子どもたちの学習権の侵害と不登校の子どもたちを放置状態においたことなど、管理教育の誤った仕組みの改善に向けて、第二の長男を生み出さないために、できることから始めようと考え行動に移したことを述べました。「変わったこと2つ」については、1つは学校信仰に基づく親の価値観を長男に植え付けようとしていたことへの自己批判を行ったこと、2つは、子どもを中心にした生活、生き方に変えたことであるとお話ししました。
        「軍隊をすてた国・コスタリカ」の子どもを中心にした国策や平和教育について足立力也さんが集会前半の「ミニ講演」でお話されていたので、他のパネラーの方々も子どもを中心にすえながら、様々な角度から今回の基本法「改正」についての考えを出し合い、会場からの発言とも併せて、幅広く基本法の理念を今こそ生かしながら学校・家庭・地域が子どもたちの学びと成長を保障していく必要があることが議論されたと思います。こうした取り組み、話し合いがあちらこちらで行われることを切望します。