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        映画『青の塔』、観ました。
        2002/12/08
        もう先週の話ですが、京都の「新風館」で『青の塔』の関西初公開を観て来ました。ひきこもりの少年と母親の暮らしのリアルな描写、亡くなった妹とイメージをだぶらせる突然現れた少女との出会いとふれあい。この「これでもか」と言わんばかりに悲壮な母子の家庭が実は、痛手を受けた少女の心を癒す力を持っているという、もう一つの家庭の力。少女との関わりの中で人間同士のつながりを確認し、窓を開け外へ……。日記に綴られた自分と、もう一人の本当の自分、その二つが同一化していく過程が、見事に演出されています。
        上映後の「トーク」で『ひきこもりだった僕から』の著者・上山和樹氏がが、「その後の自立、特に経済的な自立が大変なんです」と。
        会場からの発言では、「あれはまさに我が家の現実、親としてどうかかわっていけばいいのか……?」。映画ではこれに対する答えは直接的には得られません。ひきこもりという現実を理解し、受け入れ、共に生きる家庭の役割を教えてくれるだけといったら言い過ぎでしょうか? でも、それがまず大切ですよね。
        「トーク」終了後、「トーク」のコーディネーターをされたひきこもり家族会「ノンラベル」代表の田井みゆきさんとお話させていただきました。今後の私の、不登校に関わる取り組みについて、考えていることをお話しし、ご意見をいただきました。不登校、ひきこもりと関わり、あるいは支援する個人や組織、機関がどんどん広がっていることは素晴らしいことです。私もその仲間に入れていただくためにがんばる決意を固めているところです。
        今日は地元向日市民会館に、「第25回子どもの世界を考えるキャラバン隊」として、精神科医の斉藤環氏が講演に来られます。パネルディスカッションも楽しみで、午前の部のみ参加して来ます。