『home』『ファザーレス―父なき時代』上映とトークライブ。
2003-02-02
1月26日(日)、立命館大学人間科学研究所の取り組み「家族を結びなおす―家族に傷ついた人々の回復の物語―」に参加してきました。映画はいずれも日本映画学校の卒業制作として撮られたドキュメンタリーで、世界学生映画祭大賞などを受賞されています。ひきこもりからの社会復帰、自分を捨てた父への怒りから不登校、家庭崩壊、自傷を繰り返す若者の自分探しを、家族と向かい合いその絆を紡ぎなおす再生の取り組みのなかですすめていく自分自身とその家族をありのままに描いています。一観の価値あり!
上映後のトークライブには『home』制作者・当事者の小林博和・貴裕兄弟、『ファザーレス』制作者・当事者の村石雅也さんらが映画の背景や撮影の裏話、公開後のあれこれについて、丁寧にそして楽しく語っておられました。
当事者自らによる家族療法、撮影療法(?)によって、引きこもりや暴力、自傷などによって傷ついた心と引き裂かれた家族が、家族との関係を紡ぎなおす中で社会復帰をはかったという希有な実録です。自らを映像にするという発意がなければ、家族のありのままを映し出すという勇気がなければ、この結果はなかったでしょう。
2本の映画の公式HPは以下の通りです。
『home』 http://www.mmjp.or.jp/BOX/home/
『ファザーレス』 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/6048/