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        管理主義的な生徒指導場面と「怒り」表出方法が似ている?
        2003/05/11
        J.R.アバァリルという人が1979年に「人の怒りの表出方法」というものをまとめています。その中の「直接、間接の攻撃」には、1.相手に言語的攻撃を仕掛ける。または皮肉を言う。ないしは相手に懲罰を加える。2.相手が喜んでいたものを拒否する。または取り上げる。3.相手に対する身体的攻撃または懲罰。4.相手にとって大切な誰かまたは何かに攻撃を仕掛ける、傷つける、損傷を与える。5.相手に対する仕返しの目的で、第三者に言いつける。…とあります。これを見て、長男の中学校時代の生徒指導の姿が思い浮かびました。あまりにもマッチしていたので、少し怖くなりました。校則、学校秩序、校長権限が学校の「主人公」のような学校で行われる管理主義的生徒指導は、この「怒り」の表出と酷似している、ということはその表出を受けた子どもたちは「怒り」にどう反応するのでしょう? 子どもたちの発達を保障する場である学校において、大人である教師の子どもへの対応が「怒り」の表出をもっての「指導」であるなら、それが毎日のように行われるなら、そこに信頼を前提とする人間関係など生まれないでしょう。「怒り」ではなく、あたたかなまなざしと受容こそ、子どもたちがいま求めているものではないでしょうか。中学生は論理的思考の成長過程で揺れる存在です。文書や口頭注意やましてや懲罰(もちろんケースによりますが)等で、管理者が「望ましい」と思う秩序ある学校が形成されると思うことは、あまりにも安易な思考によるものと言わざるを得ません。