子どもの喪失は親の人生の一部を喪失する。
2003/06/15
長男を失って3年と4か月あまり、自責感や不安、空虚さなどを感じ続けてきました。PTSDと言葉では括れるかもしれませんが、普通に(?)人生を送られている人とは違う人生を送ることになる、自分の喜びも他人の喜びも心から喜べることがない、心が傷つく(特に子どもたち)ことや死に対して過敏になっている、など強迫観念を含む様々な思いが心の中を渦巻き続けています。心理学を学び始めて改めて自分の自我の状態を見つめることが少し出来るようになりました。最近感じることは、長男の喪失感が自我に強く影響を与え、自身のライフサイクルの中の長男の「子育て」にあたる後半部分がすっぽりと喪失していることからくる空虚さです。共に生きるはずのパートナーの喪失、とても大きな人生の危機です。しかもそれが自殺によるものであるために危機状態は高いレベルで長期化し消失することはありえません。私の本を読まれてメールを通じて知り合った友人が「エンプティ・チェア」というゲシュタルト心理療法を紹介してくれました。文字通り誰もいない椅子に向かって、そこに私の場合長男がいると想定して対話をするというものだそうです。今の私のストレスを和らげる効果は期待できますが、その勇気がありませんし、もう少し時間をかけて自然と語り合える精神状態になってから……とも思います。
自身の心理分析をするためカウンセリングを受けながら心理検査を受けています。昨日はロールシャッハテストという投影法、前回は質問紙法とバウムテスト(1本の木を描くというもの)、これら3つのテストバッテリーによる心理検査の結果を次回に聞きます。これを参考にして自身を見つめ直したいと思います。