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        2 成人のASD特性のある人への個別支援の多様な「器」
        2012/11/10
        成人のASD特性のある人へのサポートには段階・状態に応じて構造化された個別支援の多様な「器」(具体的な支援法や仕組みなど)が必要である。

        具体的には、
        1.相談支援面接(カウンセリング面接)
        2.集団的スキル・トレーニング
        3.家族の学び・理解・関係性への支援
        4.トラウマ処理と自己評価を高める個別及び集団的支援の併行アプローチ
        5.就学・社会生活・就労を緩やかに支援する医療とも連携した豊かな福祉的支援
        である。

        こうした支援実践は全国でも数少ないのが現実であるが、個別適切なサポートを取り組むことで、将来の生活への希望につながる自己評価と意欲を回復・向上させ、その人らしいそれぞれの人世の再スタートを始めることができた多くの事例から、これらの「器」が多様に整えられ、相互補完的かつ促進的に機能することが、ASD特性があり、「発達」促進と社会「参入」にサポートを必要とする人への環境調整の課題である。

        ※放送大学「Open Forum 第9号」(大学院教育研究成果報告)【学生論文集】掲載予定原稿より抜粋。